邦楽について

邦楽について


邦楽とは

「邦楽」とは洋楽に対する言葉で、日本の伝統音楽、特に箏・三味線・尺八による音楽を指します。
「音」や「間」を大切にしている古典曲から、今の私達好みの現代曲
立命館大学邦楽部では、箏、三味線、尺八の3つの楽器を主に、様々な邦楽曲の演奏をしています。

箏 (こと)

材質は桐などです。
龍の形を模した楽器で、各部の名称も龍にちなむものが多いです。
箏にもいろいろな種類がありますが、一般的に知られているのは絃が13本あるお箏です。
指に爪という道具をつけて、絃を弾いて音を出します。
主に生田流と山田流の2つの流派があり、爪の形に大きな違いが見られます。
(ちなみに立邦は生田流です。)
また各絃には柱(じ)と呼ばれる支柱があり、これを動かすことによって音程を調節します。

私たちの部では上に紹介した十三絃のお箏と、十七絃箏を演奏していますが、
その他に21本、25本、30本、32本、更には80本もの絃の箏もあるんですよ!

三味線 (三絃)

三味線は棹の太さによって細棹・中棹・太棹の3種類に分けることができ
私たちの部では主に中棹の地歌三味線を使っており、これを「三絃」とも呼びます。
津軽などのほかの三味線に比べてしっとりとした美しい音色で
箏と尺八との合奏、唄に合わせることに向いています。

三絃は紫檀やかりんでできています。
また白い面は犬や猫の皮なのです。
3本の絃を撥(ばち)で弾いて音を出し、左手の爪で絃を抑えることによって音程を変えます。

尺八

尺八は竹の節をくりぬいて、5つの孔を開けた楽器です。
長さが一尺八寸なので「尺八」です。
実はもっと長いものや短いものもあるのですが、長さに関係なくすべて「尺八」と呼びます。

孔を塞いだり開いたりすることで基本的な音程を変化させます。
また「メリ」と呼ばれる技法があり、孔を微妙に開けたり、顎を引き息を吹き込む角度を変えることによっても音程を変化させます。
「首振り三年ころ八年」と言われ、習得の難しさを物語っています。

最初、音を出すのがちょっと難しいのですが、慣れてくると自分の好きな曲をどんどん演奏できるようになりますよ。